子どもと関わっていると、迷ったり試行錯誤したり「あの時〇〇していれば…」と思ってしまったり……。子育ての正解は1つではないため、悩みが絶えません。
私は5人の子どもを出産しました。毎日をにぎやかに過ごしていますが、子どもが小学生になった頃から育児に対しての悩みが増えたように感じます。
それもそのはず、過去のわたしは
だったからです。
子どもには、息苦しい思いをさせてしまい、本当に申し訳なく思っています。
この記事では、
私は一番上の子が中学2年になってからこの本を読んだのですが、「もっと早くに出会いたかった!」と心の底から思うほど衝撃的な内容でした。
この記事を読んで分かること。
- 子育てとの向き合い方が分かる。
- 子どもも親も気持ちがラクになる。
- 本当の自立を学べる。
多くのお父さん、お母さんに “気付き” や “得るもの” がある内容だと言い切れます。子育てに悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
嫌われる勇気
≪嫌われる勇気≫著者:岸見一郎 古賀史康/ダイヤモンド社
この本すべての内容が大衝撃です
早速、わたしが衝撃を受けた部分を紹介していきますね(^^)
自分と相手の課題を分離する
そう感じたことはありませんか。
子どもとの関係に悩んでいる親は
「子どもこそ我が人生」
と考えてしまいがちです。
要するに
子どもの課題まで自分の課題だ
と思っている。
例え我が子であっても
他者はあなたの期待を満たすために
生きているのではない。
親の期待を満たすために
生きているのではないのです。
本文より
親は以下の点を勘違いしてはいけないのです。
そう、モヤモヤする気持ちの発生源は、
自分と子どもの
ことが原因だったのです…
子どもにつらい思いをさせないために親は
ことが必要なのです。
では、「分離の考え方」を詳しくみていきましょう!
課題の分離の考え方
- その選択によって
もたらされる結末を
最終的に引き受けるのは誰か
を考えて、誰の課題であるか
を明確にする - 親は子どもの課題には
足を踏み入れない - 親は強制はしないが
手助けをする準備を
常に整えておく
つまり親がすべきことは、
それだけなのです。
子どもの判断に口出しをしないで、見守ることが大切!!
叱ってはいけない
ほめてもいけない
子育て中に、以下のように感じたことはありませんか?
ほめるという行為には
能力のある人が能力のない人に下す評価
という側面が含まれています。
他者をほめたり、叱ったりするのは
アメをつかうか・ムチをつかうか
の違いでしかなく、背後にある目的は
操作です。
本文より
つまり
ということです。
親は、子どもを褒めたり叱ったりする行為は子どもを思い通りに動かすための エゴ と、知っておかなくてはいけません。
共同体感覚
こんなに家事・育児を
頑張っているのだから
誰か感謝してよ!!
と感情が爆発したことはありませんか。
ちなみに私は、「もっと手伝ってよ」とか「もうやりたくない」とまわりに当たり散らした経験があります……。
そんな状況で、考え方を変えると気持ちがラクになる。その考え方が「共同体感覚を意識する」ことなのです。
つまり「わたし」を主語にするのではなく、「わたしたち」を主語にしてみましょう。
そこではじめて
しあわせに繋がる状態になるのです。
では早速、共同体感覚について詳しく説明していきます。
共同体感覚とは
他者を仲間だと見なし、そこに
自分の居場所がある
と感じられることを共同体感覚
といいます。
過去から未来・宇宙全体までも含んだ
文字通りの「すべて」が共同体なのです。
本文より
その感覚を意識すると
他者がわたしに何をしてくれるかではなく
わたしが他者に何ができるかという貢献観をもつことができる
本書に幸福の源泉は、
共同体感覚による貢献観だと書かれています。
つまり、
「誰かのための行動」ではなく「わたしたちのための行動」と考えられたら、毎日が
心は晴れ晴れ~♪( *´艸`)
といえる状態になるでしょう。
幸せになる勇気
≪幸せになる勇気≫では、「嫌われる勇気」をさらに深堀した内容で 実践するに当たってのヒントがたくさん出てきます。
親は子どもたちに
自立されることが恐い
親は子どもが自立してしまうと
親と対等な立場に立ってしまい、
親の権威は崩れ去ってしまう
と潜在的に恐怖を抱えています
よって
子どもを支配したいために
過干渉になる→過保護になる→
自分では決められない子どもになる
=他者の指示がないと何もできない人間
を育ててしまう
本文より
「しっかりした大人に育てたい」と奮闘しているのに「子育て」と「過干渉」の意味を履き違えて、子どもの自立の足を引っ張っていませんか?
そうならないために親がすべきことは、たったの4つで非常にシンプルなものです。
ほんとうの自立を援助するために親がすべきこと
- 子どもに自分の人生・日々の行いは、すべて自分で決定するものなのだと教える
- 子どもが決めるにあたって
必要な材料(例えば知識や経験)があればそれを提供していく - 子どもの決断を尊重する
- 近すぎない、援助ができる距離で見守る
「テレビを見ていい?」と聞かれたとき
「もちろん いいよ」と許可を与えたり
「宿題をやってからね」と条件をつけたり
そのこと自体を禁止することは
子どもを「依存」と「無責任」の地位に置く行為になります。
そうではなくて
それは、じぶんできめていいんだよ。
と教えることが親のあるべき姿なのです。
親は、無意識のうちに子どもに「選択させない」圧力をかけてしまいがち。そうならないために親の意識改革が重要といえるでしょう。
子育ての最終目標は「子どもの自立」
子育ての最終目標は「子どもの自立」です。
自立の根源にあるのは
人間への尊敬です
目の前の他者を
変えようとも
操作しようともしない。
なにかの条件をつけるのではなく、
ありのままのその人
を認める。
これに勝る尊敬はない。
そしてもし、だれかから
ありのままの自分を認められたなら
その人は、大きな勇気を得るでしょう。
本文より
「尊敬」と聞くと、
・〇〇ができるなんて、尊敬しちゃう
・すごいな~、さすが!
などなど
言葉で賞賛する行為を思い浮かべがち。
でも本当は
「尊敬」という、ありのままのあなたで良いと認めるための第一歩は「他者の関心事」に関心を寄せることなのです。
そのためには、
✘親の目・親の耳・親の心で理解する
〇子どもの目・子どもの耳・子どもの心で感じる
ことが必要!
つまり、子ども自身に興味をもって接する行為が「尊敬」です。
あなたは、あなたのままで
十分愛おしい存在(*^^*)
「あなたをもっと知りたい」この気持ちを忘れずに子育てと向き合えたら、親も子どももHappyな毎日になるでしょう。
まとめ
アドラー心理学を全く知らなかったわたしが、この本を読んで 少しずつですが実践するよう努めた結果、
子どもとの関係に加えて
友人・親・知人などあらゆる人間関係に変化があった!
「課題の分離」「共同体感覚」は
わたしたちの生活に大きな衝撃をあたえます。
「嫌われる勇気」で、 アドラー心理学を知って学ぶ。
そして「幸せになる勇気」を読めば、実践への行動指針を習得できるため、両方合わせて読むのが断然おススメです。
子育てをしていると
一生懸命な気持ちから、子どもとの距離を縮めてしまいがち。
この2冊の本には
子育てに必要な「気付き」がたくさん書いてあります。
ぜひ読んでみてください(*^^*)
この記事があなたの子育てをより豊かなものにする一助になれば幸いです。毎日が「いちばん幸せな日」でありますように(^^*)
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